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円形脱毛症について

2025.09.01

堺市・上野芝にある、おおかわ皮ふ科クリニックでは、症状を緩和するだけでなく、根本的な原因にアプローチし解消できるような治療を心がけています。
いぼやにきび治療などの一般的な皮膚科診療に加えて、多彩な美容メニューも提供しております。肌に関して気になることがあれば、気軽にご相談ください。

本ブログでは、そうした皆様の肌の健康や美容に役立つさまざまな情報をお届けして参ります。
今回のテーマは“円形脱毛症”についてです。

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、円形や楕円形の脱毛が急に起きる疾患です。10円玉程度の大きさのものもあれば、頭部全体に広がるものまで症状はさまざまです。
なお、脱毛した部分から完全に毛が生えても再発する場合があります。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因は、明確にはわかっていません。こちらでは提唱されている説をいくつか紹介します。

自己免疫疾患

自己免疫疾患は、免疫機能に異常が生じている状態です。通常、免疫機能は、外部からのウイルスなどの侵入物から体を守ってくれる頼もしい存在です。
しかし、なんらかの原因により異常が生じると、毛根が異物と判断されて攻撃対象になります。これにより、髪の毛が抜けてしまうと考えられています。

アトピー素因

アトピー素因とは、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など、アトピー性疾患を持っている状態です。
円形脱毛症患者のうち、40%以上がアトピー素因を持っているという報告があります。詳しい原因はわかっていないものの、アトピー素因が円形脱毛症に関係しているのではと言われています。

ストレス

ストレスを感じると、交感神経に異常をきたします。結果、血管が収縮して、頭部への血流が悪くなり、円形脱毛につながるとされています。

出産

出産を経験することで、妊娠中に高まった女性ホルモンの値が通常に戻ります。このときに抜け毛が増えてしまい、円形脱毛症を発症してしまう場合があります。

円形脱毛症の症状

円形脱毛症の症状は、主に5つのタイプに分類されます。

単発性通常型

毛が抜けている部分が1カ所であることが特徴です。円形脱毛症のなかでも、最も多く見られている症状です。

多発性通常型

脱毛している部分が2カ所以上発生する状態を指します。毛が抜けている部分が結合して、範囲が広がる場合があります。

蛇行型

後頭部から側頭部の生え際にかけて、帯状に毛が抜けていくのが特徴です。治療には数年単位の時間がかかります。

全頭型

脱毛部分が頭全体に広がっている状態です。頭髪が完全に抜け落ちており、治療は長期間にわたるケースが多いです。

汎発型

全頭型が進行して、全身の毛が抜ける状態を指します。眉毛やまつ毛といった、体毛がすべて抜け落ちてしまいます。

円形脱毛症の治療
外用薬(湿布や塗り薬)

主に、ステロイドやミノキシジル、塩化カルプロニウムが使用されるケースが多いです。

内服薬

主に、グリチルリチンやセファランチン、抗アレルギー薬などが処方されます。いずれの薬もアレルギー反応を抑えることで、脱毛部分を小さくする効果が見込まれています。

その他の治療

円形脱毛症のその他の治療として、ステロイドを局所に注射したり、体窒素やドライアイスなどを脱毛部分にあてたりする方法があります。

まとめ

「円形脱毛症なのでは」と不安になったら、まずは医師による診断を受けましょう。円形脱毛症なのか、どんな治療が必要なのかは、素人が判断するのは危険です。

また、不安や悩みが症状を悪化させる恐れがあります。そのため、信頼できる医師に相談して、サポートを受けることが重要です。

堺市・上野芝にある、おおかわ皮ふ科クリニックでは、円形脱毛症でお悩みの方も多く足を運ばれます。1人で悩みを抱えずに、まずはお話だけでもお聞かせください。

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